トリガーのアニメ大好き!サイバーパンク大好き!エッジランナーズ最高!!!!!!!!
こんにちは、始条 明(@AkiraShijo)です。
というワケで本記事では、Netflixオリジナルアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』劇中の小ネタや元ネタ、固有名詞、イースターエッグなどなどを各話ごとに解説していきます。読みながら観てもよし、観てから読んで……また観てもよし!
『〜エッジランナーズ』はCD PROJEKT RED原案、TRIGGER制作、ゲーム『サイバーパンク2077』と同一の世界観で描かれるアニメシリーズで……以下略。本物のサイバーパンクに退屈な前置きはいらねえ。
チップで
"力"を
つかみとる
態度をキメて
外に出る
素肌の下にメタルを
埋めこみ
おれも今ならチップ・イン
──ジョニー・シルヴァーハンド
退屈な前置き
・ゲーム『サイバーパンク2077』は、1988年から発売されているTRPG『サイバーパンク』シリーズの世界観を舞台にしたアクションRPG。
・そして今作『エッジランナーズ』は『サイバーパンク』シリーズと同じ世界、そのうち『2077』と同じ時代を舞台にした前日譚。
・日本で出版されたシリーズ初代にあたる『サイバーパンク2.0.2.0.』ルールブックは絶版となっているものの、その続編『サイバーパンクRED』は発売中。
・『2077』のコンセプトアートを多数掲載した設定資料集も発売中。こちらは劇中世界で発行された雑誌という設定で、世界観に没入できることうけあいの一冊。電子書籍版もオススメ。
・今作のロケーション、登場する車、武器、効果音などは『2077』ほぼそのまま。
・ぜひゲーム『2077』もプレイしてほしいところだけど『エッジランナーズ』からも全然入れるような作りになってるのがエラい!
・ぶっちゃけアニメ観れば固有名詞とかも「なるほどこんな感じね」で 全然わかると思うんだけど、まあ一応 こういう記事があった方がわかりやすいかもしれないので……
・ジョニー・シルヴァーハンド:メタルの左腕をもつ伝説のサイバーパンク。シリーズを通しての重要人物で、脱走兵のロッカーボーイ。自身がリーダーを務めるバンド"SAMURAI"の歌を通して巨大企業への反抗と革命を呼びかけるも、2023年に死亡。『2077』ではキアヌ・リーブスが彼を演じる。
・↑本記事ではこのような形式で、そのエピソード時点でわかること・最低限の補足情報(と余談)を各話ごと、ワード登場順に解説していきます。
・『サイバーパンク』シリーズの魅力のひとつはその圧倒的な情報量。ガイドを読んでアニメを観たら……ゲームもぜひ自分の手で!イカしたマシンとヒリつくクローム、危険だらけのナイトシティがおまえを待っている。
・本記事には、個人的な予想や主観も多々含まれます。不足や間違いがあればTwitter @AkiraShijo か、メールにてご指摘ください。
世界観設定
・ざっくり説明。
・災害、戦争、経済破綻、伝染病、いろいろあってアメリカ合衆国は事実上崩壊。腐敗しきった政府を軍事力を持った巨大多国籍企業が経済力で支配する時代に。
・かつて とある天才ハッカーがインターネットをハチャメチャに破壊したため、ネットは我々の住む世界よりももっと危険で限定的。
・また、この世界ではサイバーウェアの導入(インプラント)による身体改造が一般的に。
・権力への反骨精神と研ぎ澄まされた改造ボディを武器に 己の生き様を貫く者たち それが……サイバーパンクなのだ!
〜以下、各話ごとに解説。そのエピソードまでのネタバレと『サイバーパンク2077』の内容(なるべく非ネタバレ!)に触れる記述があります〜
1話 Let You Down/期待を背に
・各話サブタイトルの形式は『2077』のミッション名と同様で、英題部分にはいずれも楽曲のタイトルが使用されている。
・ナイトシティ:本シリーズの主な舞台。カリフォルニア州に存在し、6つの地区に分かれる大都市。
・空に浮かぶ金魚:巨大なホログラム。街の中心地区"シティ・センター"の広場に存在。
・冒頭のシーンの舞台:この広場の周囲には、この世界を代表する巨大企業のビルが囲むように立ち並んでいる。
・オレンジ色のネオン看板"ペトロケム":巨大な化学企業で、この世界におけるエネルギー源CHOOH2の生産を担う。
・ナイトシティ警察:NCPD。ほとんどが安月給で汚職まみれ。
・サイバーサイコシス:身体に埋め込んだサイバーウェアと精神の乖離により発狂し、暴力衝動に支配されてしまう現象。こうなった状態の患者を称して"サイバーサイコ"。巨大企業群もこの現象への対策や治療に手を焼いている。
・腕に仕込んだキャノン砲:"プロジェクタイルランチャー"。『2077』でも使える身体改造。麻酔弾や焼夷弾などを装填することも可能。
・マックス・タック:NCPDの対サイバーサイコ特殊部隊。装備もスキルも一流。隊員たちは元サイバーサイコだという噂もあるとか……
・腕に仕込んだ刀:"マンティスブレード"。『2077』でも使える身体改造で、同作を象徴する装備のひとつ。刺してよし、斬ってよし。
・超高速移動:後に名前が明らかになる"サンデヴィスタン"。『2077』では時間の流れを遅くするサイバーウェアとして登場。実際には感覚と筋肉を無理矢理強化することで高速移動を可能にしている模様。
・地面に出てくる赤い枠線:飛行自動車であるAV(エアロダイン・ビークル)が着地する時に出るガイドライン。
・軍用のアイス:Intrusion Countermeasure Electronics(侵入対抗電子機器)でICE。ハッキングに対抗するためのチップ。この時はマックス・タック隊員のハッキングを一時的に防ぐも、あえなくオーバーヒートさせられた様子。
・仮想現実:ブレインダンス(BD)。この世界では事件捜査からポルノまで幅広く使われている技術。実際の感覚を記録して追体験することができるほか、エディターと呼ばれる技術者たちによって編集も可能。当然ながら中毒者が続出している。
・デイビッドの部屋:サントドミンゴ地区にある貧困層向けの超巨大アパート、メガビルディングの一室。ちなみに『2077』の主人公が住むのはH10メガビルディングで、デイビッドが住むのはH4(ゲームでは閉鎖されている)。部屋の内装はほぼ同じだが、洗濯機があったりなど多少違う構造。
・リパードク:通称リパー。サイバーウェア専門の技術者 兼 医師。高級品を扱う者から違法改造を請け負う闇リパーまで色々存在する模様。
・デイビッドの首の十字架:この世界にもキリスト教や教会は存在している。
・テレビのニュースキャスター:『2077』にも登場するジリアン・ジョーダン。声優も同じくくわばらあきらさんが担当している。
・ウエストブルックで事件です:ジャパンタウンの歓楽街や高級住宅が立ち並ぶ地区。
・シックス・ストリートのギャング:ナイトシティにはびこるギャング団の一つ。元は退役軍人を中心とした自警団で、アメリカ国旗を掲げているのが特徴。
・グロリアの仕事:ナイトシティの救急隊員。ただ、この街の富裕層は民間の保険企業"トラウマチーム"と契約しているため、主に貧困層への対応や現場の後処理を担っている様子。
・グロリアの声:『2077』にはキアヌ・リーブスの出演をはじめ、映画『マトリックス』シリーズの影響が随所に見て取れるが、グロリアの声を担当するのは同シリーズのソフト版でネオのパートナー・トリニティ役を演じた日野由利加さん(ただしネオ役のキアヌが『2077』で演じるジョニーの吹き替えは、ソフト版の小山力也さんでなくフジ版の森川智之さん)。
・元中尉の遺体から:『2077』では、サイバーサイコシスは鬱状態やPTSDに合併して発症してしまうことが多い様子。彼もそういった症状に悩まされていたのだろうか?
・グロリアの通話:"ホロコール"。インプラントを導入することで声を出さなくても通話できる。使用中は目がオレンジに光るらしい。
・廊下で寝ている男の飲んでいた缶:"ニコーラ"。この世界におけるメジャーなコーラ飲料。『2077』でもアイテムとして登場。
・廊下に転がる白い箱のゴミ:"オールフーズ"。大手合成食品会社。こういうのまで拾うとキリがなくなるので、以下は目立つもののみ紹介。
・NCART:ナイトシティの上空や地下を走るモノレール型の電車。『2077』リリース当初は車両が登場しなかったが、アップデートによって街を実際に走るようになった。この駅はデイビッドの住むメガビルから徒歩5分程度の場所にあるウォルセン通り駅。
・HOテル:ホテル。『2077』をプレイしていてまず見かけるヘンテコ日本語看板No.1。
・窓に映るロケット:ナイトシティでは宇宙開発も盛んで、地球軌道上の高級ホテルなども建造中。『2077』をプレイしていてもよくシャトルが打ち上がっているのが見える。
・トラウマチーム:保険企業ではあるものの、現場で起きる事件での戦闘・鎮圧まで担当する武装救急隊。高いプランに加入しているほど迅速に派遣される。
・ドンウォーク ドンウォーク:信号機の音声。『2077』プレイ中は路上でしょっちゅう聞くことになる。
・僧侶:この世界における僧侶は基本的にインプラントを拒否し、己の体のみにて生きている。この人はどうもインプラントを入れている様子だが……?『2077』では、サイバーウェアを狂信する集団に拉致された僧侶が強制的にインプラントを導入される事件も発生。この僧侶もその犠牲者なのか、あるいはいろんな宗派があるのかもしれない。
・スマホを使う女性:ホロコールは存在するものの、通常の携帯電話も普及している。個人の好みや目的によって使い分けられている模様。
・ベンチの裏のゴミ:アメリカのドラマなどでよく見る箱中華。安価な持ち帰り食品の代表で、この世界でも屋台などで販売されている。
・広場から見える黄色い看板"ミリテク"のビル:この世界を代表する巨大軍事企業のひとつで、アメリカが本社。日本が本社の"アラサカ"とはライバル関係。
・デイビッドが見上げる黒いビル:アラサカ・タワー。ナイトシティ中でも最高のセキュリティを誇るアラサカの拠点。2023年、伝説の男ジョニーが散ったのもこの場所。
・AI教師:我々の世界よりもう少し進んだAIが一般的。中にはまるで知性があるような振る舞いを見せるものも……?禿頭に青い唇のビジュアルは『2077』に登場するタクシーAIの"デラマン"に酷似。デフォルト設定がこの容姿なのかもしれない。
・400番代のストロングアーム:腕力強化のインプラントとしては"ゴリラアーム"が代表的だが、こちらは類似品の模様。街の背景にもこの品の広告がいくつか見える。
・車を撃ってきたギャング:"アニマルズ"。用心棒など荒事が専門で、ほとんどが肉体強化型のインプラントを導入している。
・コーポのリムジン:"コーポレート"、略してコーポは特に巨大企業の社員たちを指す言葉。この世界におけるある種の特権階級で、彼らの保有する財産や情報を狙ったギャングや対立企業に命を脅かされることもしばしば。
・グロリアが運び込まれた病院:『2077』では精神科病院になっており、ミッションでも訪れることになる。改築されたのだろうか?
・500エディのお支払いが:"ユーロドル"を略してエディ。ヨーロッパ諸国(この世界では"欧州経済共同体"=EEC)の通貨が一般的に使用されている。我々の世界と物価は異なるものの、おおよそドルと同じイメージで捉えられそう。
・リパードクのクリニック:デイビッドの住むメガビルのすぐ北にあるが、『2077』では別のリパードクが経営している。
・オープニングテーマ『This Fffire』:新規制作ではなくフランツ・フェルディナンドによる既発表曲を使用。本作のテーマソングにピッタリの歌詞はぜひ一読を。ちなみに『2077』のジョニー・シルヴァーハンド役をキアヌ・リーブスが演じることが発表された際、彼がサプライズで登場したPVで発した「目を覚ませよ、サムライ……この街に火をつけるぞ」は同作を象徴するフレーズのひとつ。
2話 Like A Boy/少年は何を思う
・インプラント手術:この世界では臓器の冷凍保存やクローン再生の技術が一般的になっており、戻そうと思えば元には戻せる様子。
・グロリアの裏の仕事:救急隊員という立場を利用し、事件現場から回収したサイバーウェアや装備を横流ししていた様子。
・どんなクローム入れやがった:"クローム"はサイバーウェアのこと。
・笑うデイビッドの側にいた親子連れ:この世界では子供も当たり前のようにインプラントを導入しているが、肉体が発達途上の未成年へのインプラント導入に反対する声も上がっている。
・歴戦の軍人でさえ耐えられなかった:TRPG『サイバーパンク』シリーズでは、【共感】(EMPathy)="人間性"の値が高いほどサイバーウェアへの適応性が高い。すなわち他人を思いやることのできる"良い人間"ほど適性が高い……のだが、TRPGでもない世界で人の心は数値化できないため、巨大企業群はこれに気付かないまま実験を繰り返している。
・デイビッドの首に巻かれた光る糸:『2077』でも腕に仕込むサイバーウェアとして使用できる"モノワイヤー"。高熱を帯びた単分子のワイヤーで、振り回してあらゆるものを切断できる。TRPGシリーズでも登場しているが、映像的な元ネタはキアヌ・リーブスが主演したサイバーパンクSF映画『JM』に登場するヤクザ、シンジの武器か。
・抑制剤:英語音声ではimmunosuppressantと表現されており、いわゆる免疫抑制剤(臓器の移植時などに、過剰な免疫による拒絶反応を抑える薬)の一種と思われる。肉体をサイバーウェアに慣らすために使用されているのであろう。
・AVの車体に書かれた"DT&R":海運会社のデッカー・タナカ&ロジャース社。
・スカベンジャー:"ゴミ漁り"。特定のギャング団に所属しない無法者たち。
・ヤバい代物:サイバーウェアが人間の能力を超越しているほど、人間性の喪失は激しくなる。逆に、たとえば目の色を変えるだけのサイバーウェアなどはほとんど人間性の喪失に関与しない。全身クロームでもサイコシスを発症しない者がいるのはこのため。
・タバコ:この世界では喫煙もメジャーなまま。肺ガンになっても肺をインプラントで交換すればOK!
・ビールしかないけど:これ以降もたびたび登場するビール瓶の銘柄は"ブローセフ"。『2077』でもブローセフ・エールとラガーがアイテムとして登場。
・ルーシーの部屋:ジャパンタウン歓楽街のほど近く、H8メガビルディングの一室と思われる。ただし廊下はなぜか『2077』のキャラクターの一人、ジュディが住むワトソン地区のアパートと同一のもの。
・窓に!窓に!:よく見ると部屋の窓枠、ルーシーが座っているのと反対側に『2077』の主人公、Vの写真(メタ的にはコンセプトアート)が貼ってあることが確認できる。何かしらの交流があったのだろうか?
・エッジランナーズ:限界を攻める者たち。この呼称自体はTRPGシリーズから存在。サイバーパンク(的なビジュアル)の金字塔『ブレードランナー』(こちらはこちらで語源が複雑)へのオマージュも込められている?
・エンディングテーマ『Let You Down』:この曲のMVは本作の前日譚にあたる短編アニメ作品になっているので必見。
3話 Smooth Criminal/裏稼業
・アラサカの忍者ども:単にアラサカの私兵を皮肉っているとも取れるが、より高位の兵士にはまさしくサイバー忍者のような戦闘力と装備を備えた者も存在する。
・賭けボクシング:いつの世もステゴロ最強は憧れの的。『2077』でも、銃火器を使わずタイマンで戦わなければならない相手がたびたび登場する。
・ルーシーのハッキング画面:『2077』における主なハッキング手段、"ブリーチプロトコル"を高速で行っている。
・タイガークロウズ:ジャパンタウンを拠点にする暴走族風のギャング。派手に飾られたバイク(『2077』にも登場しており、実際に乗れる)やネオンタトゥー、刀などの装備が目印。
・"TURBO"の看板のあるダイナー:仕事を終えた一同の溜まり場。実はルーシーが住むH8メガビルのすぐ近く。
・お前の取り分だ:よく見ると20000エディー振り込まれている。
・メインの使う注入器:回復アイテム"バウンスバック"も注入タイプだが、形状が異なる。後の話ではカートリッジを交換することで様々な薬剤を注入できる様子が描かれるため、軽めの興奮剤か何かが入っているのかも。
・ファラデー:ナイトシティの"フィクサー"の一人。個人から企業まで、あらゆる依頼人から受けた仕事を傭兵たちに振り分け管理する、いわば街の顔役たち……ではあるが、欲や野心に取り憑かれるとタチが悪い存在。
・ファラデーの声:本作の英語版でファラデーの声を担当するのは、洋ドラ好きにはおなじみの名優ジャンカルロ・エスポジート。リピート鑑賞には英語版もオススメ。
・ルーシーがボンネットに座っている車:筆者お気に入りの"ミズタニ シオン"。本作に登場する車のほとんどは『2077』でも実際に登場し乗ることが可能。すべて紹介するとキリがないので、wikiなどと照らし合わせながら鑑賞するのもオススメ。
4話 Lucky You/ツキが回って
・冒頭のバー:蛍光グリーンの看板が目印の"アフターライフ"。ジョニー・シルヴァーハンドの元恋人で、現在はナイトシティの伝説的なフィクサーであるローグ・アメンディアレスが経営するバーで、死体安置所だった建物を改装して造られている。フィクサーや傭兵、仕事の依頼人たちが集う交流所となっており、『2077』プレイ中に何度も訪れることになる。
・アフターライフのバーテンダー:『2077』にも登場するクレア。派手に散って伝説となった常連客たちの名前を注文すると、彼らの愛したカクテルを作ってくれる。
・ドリオが見ていた監視映像:ナイトシティの中でも最高級かつ最も安全な住宅街、ノース・オークの映像。
・ワトソン:地区のひとつ。工場や物流基地が立ち並ぶエリアで、低賃金な労働者やギャングの溜まり場。『2077』の主人公Vが住むH10メガビルディングもこの地区に存在する。
・テッキー:技術者。サイバーウェアなど精密機器の取り扱いに長ける。
・猫でもジョイトイでも:"ジョイトイ"はこの世界における性産業の従事者たち。
・デイビッドたちの戦い:『2077』における最初の戦闘ミッション"救出"とほぼ同じ場所、同じシチュエーション。高級なサイバーウェアの保有者を拉致・強制的に抜き取って闇ルートで販売しているスカベンジャーたちを制圧している。
・ネットランナー:ハッキング技術に長けた者たちを指す。より効率的にネットに接続するための専用スーツや設備などを所有する者もいる。単に"ランナー"とも。
・アフターライフでレベッカを迎え入れた女性:この人が先述のローグ。
・入店拒否:レベッカは小柄なボディを使用しているだけで成人はしている模様。本作ショーランナーのRafal Jaki氏によると、ルーシーと同年代で20歳前後とのこと。
・ガソリンスタンド:レギュラー、ウルトラ、プレミアム、などとついているのは、いずれも先述の代替バイオ燃料"CHOOH2"。看板の一番下でガソリンも売られている。
・ルーシーの浸かる氷風呂:ネットランナーのサイバーウェアは使用中、強烈に発熱するためこういった設備を使い冷却する。
・ドリオとのトレーニング:サンドバッグが設置されているのは、よく見るとメガビルディングの一角。ドリオがデイビッド宅まで教えに来てくれたのか、あるいは同じメガビルに住んでいたのかもしれない。
・ピラル、ファルコとBDを観ていた店:"リジーズ・バー"。『2077』でも序盤に訪れることになる店で、ストリップと高品質なブレインダンスが売り。
・リジーズ・バーの用心棒:性産業の従事者たちによって結成される自警団ギャング"モックス"が警備している。入口前に立っているのは『2077』にも登場する隠れた人気キャラクター、リタ・ウィーラーか。
・レベッカの射撃訓練:こちらもメガビルディング内のガンショップ併設射撃場。やはりデイビッドの住むメガビルに代わる代わる仲間たちが訪れたのだろうか?
・赤い目のギャングたち:サイバーウェアを狂信する"メイルストローム"。拉致監禁はお手の物。
・人工肺のインプラント:『2077』にも登場。スタミナがアップし長く走れるように。
・デイビッドの背中のマーク:EとRを組み合わせたロゴ。元は1話でも登場した裏BD"エッジランナーズ"のロゴと思われる。
・チンプラント:絶賛発売中。不良品は突然発火する可能性があるためご注意を。
・ピラルの死:インプラントが普及した世界でも脳が機能停止、あるいは破壊されれば死は当然訪れる。人格や魂のデータ化はいまだ実用化されていない。
・サイコの発火:ネットランナーの使うハック技術のひとつ。サイバーウェアをオーバーヒートさせることで炎上させる。
・この世界で名を残す方法は:サイバーパンクたちの死生観。ナイトシティにおいては"どう生きたか"より"どう死んだか"、あるいはなにを遺すかによって伝説となる。
5話 All Eyez On Me/刺さる視線
・キーウィの身体:当然、サイバーウェアによる全身インプラント。皮膚の色も自由自在。
・デラマンのサービス:同名のAIが運転手から経営まで務めるタクシー会社。コーポにも愛用されるほどセキュリティが堅牢。
・エンバースってクラブ:ナイトシティにある超高級レストラン。バーカウンターとグランドピアノが優雅に並ぶ。
・JKの車:ナイトシティで購入できる車の中でも最速・最高級車のひとつである"レイフィールド カリバーン"。JKは相当羽振りがいい模様。
・JKのサイバーウェア:『2077』に登場する"衝撃放電機"に似たものか。
・BD再生機の起動:『2077』は基本的に一人称視点であるため、プレイ中にBDを再生する場面ではデイビッドと同じような視界を体験することになる。
・軍用のドローン:ミリテク製の"ワイバーン"。アタッシュケースサイズに折りたたんで携帯することも可能なスグレモノ。
6話 Girl on Fire/炎に包まれて
・ウェイランド・ボア・ボア:『2.0.2.0.』に登場する伝説の傭兵。『2077』には彼の息子が登場する。
・デイビッドが取り出した棒のロゴ:"ボディウェイト"。医療機器メーカー。中身はおそらく鎮静剤。
・ディープダイブと赤い壺:アラサカの上位社員であるタナカは、このような形で精神の深層に機密データを格納していると思われる。
・プラチナ対応ってやつ:コーポが愛用する、トラウマチームの最上位プラン。電波さえ届けばどんな場所にでも迅速に派遣され、事件の鎮圧から契約者の回収までを完遂する。
・メインがAVに投げたタンク:燃料入り。『2077』でも衝撃を与えると爆発する、いわゆる"赤いドラム缶"的なオブジェクト。
7話 Stronger/もっと強く
・ワカコにねじ込まれた:ワカコ・オカダはナイトシティのフィクサーの一人で、ジャパンタウンの歓楽街を取り仕切る関西弁の老女。声優は『2077』と同じ片貝薫さん。筆者のおばあちゃんに似ているお気に入りのキャラクター。
・レキシントン:ナイトシティの一般的なハンドガン。NCPDの標準装備でもある。実際、威力はかなり低め。
・サタラ:テック系、と呼ばれていた通り、チャージショットによって弾丸を電磁的に加速させて発射するショットガン。
・キーウィの視界:施設の監視カメラをハックしている様子。この状態で敵をタグ付けすると、壁の後ろにいてもシルエットが表示されるようになる。キーウィは「骨折りそう」と言っているが、実際には画面に映る全員がしっかりタグ付けされている。
・三人が攻め込んだ建物:メイルストローム・ギャングの溜まり場となっているクラブ"トーテンタンツ"。
・レベッカの両腕:本作オリジナルと思われる巨大なサイバーウェア。4話終盤でショットガンを発射した際、反動で吹き飛ばされた経験から装着したのだろうか。
・タレットガン:『2077』にも登場。ハックして味方につけるほか、台座から引き抜いて抱えながら使うことも可能。
・強化腱:『2077』にも登場する脚部サイバーウェア。二段ジャンプができるようになる。チャージジャンプが可能になる"強化足関節"なども存在。
・地雷:『2077』にも登場。通路などに設置されていることが多く、センサーに触れないよう接近するか、ハッキングすることで解除できた。
・キロシの最新の:街にたびたび広告が登場している、眼球用サイバーウェアの大手メーカー。
・第四次企業戦争:2021〜2025年に起こった、史上最大の企業間戦争。アラサカとミリテクも全面的に対立し、世界中の主要都市が壊滅的な打撃を受けた。この戦争を終結させるきっかけとなった事件で旧アラサカ・タワーが崩落した際、アダム・スマッシャーがジョニー・シルヴァーハンドを殺害したとされている。
・デイビッドとルーシーの部屋:『2077』でもある条件を満たすと所有できる豪華な部屋に酷似。彼らが急速に成り上がったことがわかる。
・ランナースーツ:『2077』でも登場する服装、ネットランニングスーツ。冷却やハッキングの効率を上げるものと思われる。
・デイビッドのバイク:『2077』を象徴するマシン"ヤイバ クサナギ"。『AKIRA』に登場する"金田のバイク"に似たデザインで、名前は『攻殻機動隊』の主人公・草薙素子からか。
・デイビッドとルーシーがドライブした場所:ナイトシティの郊外に広がる荒野"バッドランズ"。実際にナイトシティの夜景が遠く輝いて見える。
・レイシィ・バートモスとオールドネット:ほぼ本編で説明されている通り。オールドネット領域は"ブラックウォール"と呼ばれる防壁によってサイバー空間上で隔絶されているが、不良AIや巨大企業による両側からの攻防が常に続いている。
・幼少ルーシーの着ていたスーツ:これがネットランニングスーツ。ルーシーがスーツを嫌うのはこの時のトラウマからか。
8話 Stay/いかないで
・画面に映るフィクサーたち:下段左から元リポーターのレジーナ・ジョーンズ、
7話にも登場したワカコ・オカダ、
ネイティブアメリカンの血を引くダコタ・スミス。
上段左が元神父のセバスチャン"パドレ"イバラ……の、コンセプトアートでの姿。『2077』に登場するまでにイメチェンしたのかもしれない。
上段右はスピンオフコミック『Cyberpunk 2077: Blackout』や『Cyberpunk 2077: You Have My Word』に登場するフィクサーのコーマック。
・ファラデーの用心棒の銃:"スマート武器"と呼ばれるカテゴリの銃。サイバーウェアとリンクさせることで、ロックオンした敵を追尾する小型ミサイルを発射する。
・こんな所で密会か:ワトソン地区にある安価なレストラン、"トムズ・ダイナー"。『2077』でもミッションで訪れることになる。
・キーウィの部屋:『2077』では先述のフィクサー、レジーナ・ジョーンズが拠点としている。
・デイビッドとレベッカがアニマルズと戦う場所:パシフィカ地区にあるホテル跡地。海岸沿いのリゾート開発が打ち切られた結果、ショッピングモールや遊園地が巨大な廃墟となって打ち捨てられている。
・母子の写真の背景:高級住宅街ノース・オークにある日本式の神社。鳥居には"深夜都市鎮座記念"の文字が掲げられている。ちなみにナイトシティは"夜の街"……ではなく、90年代末期に街を建て直した実業家リチャード・ナイトの名前に由来する。
・ハッカーになりすましていた銀色の男:ファラデーが雇ったのであろう私兵。頑丈なメタルの皮膚をインプラントしているため、ルーシーのモノワイヤーも簡単には通用しなかったと思われる。
9話 Humanity/人間らしさ
・多数の風車:ナイトシティ郊外の荒野、バッドランズに立ち並ぶ風力発電施設の跡地。気候変動によって、得られるエネルギーより修理運用コストの方が高くなってしまったため放棄されている。
・デイビッドの銃:"L-69 ズオ"。ナイトシティでも最強のショットガンのひとつで、生前のメインが使っていたのと同モデル。
・ファラデーの拠点:ウエストブルック地区にある高級マンション最上階のバルコニー。『2077』でもミッションで訪れることとなる。
・バシリスク:ミリテクが誇る最新型のホバー戦車。神経接続により手足のごとく自由に操縦できるが、負担が大きすぎるため二人のパイロットが必要になる。『2077』でも特定のミッションで搭乗することが可能。
・ファラデーを迎えにきたAV:最高級AV"レイフィールド エクスカリバー"のアラサカ仕様。ウェルカムドリンクのサービスつき。
・サイバースケルトン:本作オリジナルの装備。『2077』ではミリテクが開発した強化外骨格が登場するが、ここまで巨大ではない。
10話 My Moon My Man/私の月、私の恋
・アダム・スマッシャー:全身の96%をサイバードアップした怪人。声優は『2077』と同じく御園行洋さん。
・いいコンストラクトになるかも:"コンストラクト"="記憶痕跡"。アラサカが極秘で研究中の技術によりデータ化された人間の人格を指す。当然デイビッドには知る由もなかったが、サイバーパンクにとって、そんなものになり果てるのは死よりも屈辱的だったかもしれない……
・月:『2077』では、運命の暗示としてタロットカードが重要なファクターとして描かれる。本作のエンディングを示す"月"は、正位置では不安、迷い、秘密、見えない敵などを示す。"ツキが回って"逆位置になると示すのは、恐怖からの解放、過去からの脱却、未来への希望。
その他こぼれ話
・サイバースケルトンの目的:アラサカが熱心に開発を進める反重力テクノロジーを用いた実験機。通常重力下では自重も支えられないが、もしかすると軌道上や月面などの低〜無重力下での運用も想定した兵器なのかもしれない。
・レベッカの銃:"カーネイジ GUTS"。『2077』でも入手可能で、強力すぎる反動が魅力的なロマン武器。最後の戦いの舞台を訪れてみよう。
・デイビッド、ルーシー、レベッカ:『サイバーパンク』シリーズにおけるジョニー、オルト、ローグが重なるような関係性。彼らがそれぞれ何を残したのかを考えてみると面白いかも。
・ルーシーの本名:本作のショーランナーであるRafal Jaki氏のTwitterによると、彼女はポーランドと日本のミックスルーツで、本名はLucyna Kushinada。漢字だと"櫛名田ルツィナ"だろうか。
・ポーランドは『2077』の開発会社であるCD PROJEKT REDの母国。ちなみにLucynaは同氏のお母様の名前だそう。
Rafal、お前が本物のエッジランナーだよ…………
・4話から登場したバー"アフターライフ"では、ナイトシティの伝説となった常連たちが愛したカクテルがメニューに並ぶ。本作の後日談にあたるゲーム中に訪れると"デイビッド・マルティネス"も注文可能。内容は「ウォッカのロックにニコーラを少々」。
・ウォッカはポーランドを代表する酒、ニコーラは日本メーカーの炭酸飲料。
Never Fade Away
美しきものは消え去らない
※情報提供協力:ウマドモさん ありがとうございました!彼女の『サイバーパンク2077』コスプレもサイコーなのでぜひチェックを(勝手に宣伝)!
【Cosplay】
— ウマドモ (@jasminex21) 2021年8月1日
リジーズへようこそ#Cyberpunk2077 #サイバーパンク2077 #コスナビ
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アーマー @mogwaimogwai
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